アニメ化物語 第壱話『ひたぎクラブ 其ノ壹』 感想

 初っぱなから傷物語なので意表を突かれた。
 これは知ってる者からすれば凄いサービスショット。
 まさかここからスタートするとは!!
 本編でも「いや、そこは映像化無理だろう」と言われてた傷物語の名シーンダイジェスト(笑)

1.委員長の中の委員長こと羽川翼のパンツとの出会い

 「傷物語」はパンツからスタートするお話。
 阿良々木くんが委員長のパンツを目撃してその感動を原稿用紙約4枚分(1200字分)にて表現するところから小説がスタート。普通に考えておかしいが、そんなスタートを再現。

2.キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードのことについて語らなければならない

 「血」の文字が画面を埋め尽くして、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードについて語らなければならないの文字からスタート!
 いかん、盛り上がるね。

3.街灯の下で死にかけの吸血鬼と出会う阿良々木くん

 やばいね。キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードが格好いい。

4.一流の吸血鬼ハンターに囲まれる阿良々木くん

 やべぇ。どいつもこいつも勝てる気がしねぇ。

5.しかし、その三人の吸血鬼ハンターの同時攻撃を全て片手片腕片足で受け止める忍野メメ

 なにかいいことでもあったのかい?、て感じのメメ登場。やばい。最高に格好いいぞ。

6.んで、吸血鬼ハンターと戦ってるところを羽川さんに見られる阿良々木くん

 がっつりみられとる。

7.おっぱいを後ろから掴もうとする阿良々木くん

 もう生きてくのがいやだ、死にたい、とか弱音を吐く阿良々木くんに「じゃあ私はどうしたらいい」、と羽川さんに言われて「おっぱい揉みたいです」とズケズケと言った阿良々木くんに対して「じゃあ、揉んでもいいよ」と体を差し出した委員長のシーン。
 さすが阿良々木くんは変態だなぁ。何かいいことでもあったのだろうか(笑)
 このシーンを押さえてるとかスタッフは分かっている。

8.心臓を持つメメ

 最強の吸血鬼のはずのキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードが何故あんなに弱っていたのか。疑問を持つ阿良々木くんに対して
「実はぼくがこっそり抜き取っておいたのさ」
 と懐から取り出すメメのシーン。
 やばいね。格好いいね。
 というか、メメ最強過ぎるだろう(笑)

9.力を取り戻して人を食べるキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード

 うっはー、バリバリと食べておる。自主規制なんかしてない。スタッフやるなぁ。

10.で、全ての力を取り戻したキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと対決する阿良々木くん

 両方共に尋常じゃない再生能力を持って互いの肉体を消滅させながら延々に再生し続けつつ戦い続ける二人。いいねぇ、いいねぇ。

11.化物語の五人の少女のカットイン

 と、言う訳で『90秒で分かる阿良々木くんが過ごした地獄の春休みたる傷物語ダイジェスト』が終わって登場人物紹介。


 おー、完璧ではないだろうか。
 スタートとしてこれ以上ない。
 最初のアバンタイトルだけで見所満載だ!(傷物語の名シーンをほとんど網羅しているので当然だ)
 このシーンを見ただけで傷物語を知ってる人はついていくしかねぇ、とか思うなぁ。


本編

 んで、落ちてくるひたぎさん。
 いやいや、どんだけデカイ学園だよ。
 螺旋階段にしても長すぎる(笑)
 でもそっか、ひたぎは『空から落ちてくる系ヒロイン』だったんだな。
 それを端的に表現するにはこれくらい誇張した方がいいかもしれない。
 さらに、委員長の会話で、猫の具現が僅かにカットインとして入る。
 で、時々羽川の目線をシャーペンで隠す表現。彼女の中に別の彼女が居ることの暗喩。
 あと、意図的に阿良々木くんの顔がでないようにして、何を考えているか分からないようにしている。そんで、二人きりの教室に、偏った机。
 そして、外に出たら襲いかかってくる戦場ヶ原。
 このシーンはいいなぁ。
 実にひたぎさんらしい。
 躊躇なくホッチキスを口の中に突っ込んでくるひたぎさん。
「まさか、あんなところにバナナがあったなんて」
 アホすぎるぜひたぎさん!
 ここら辺の会話はとてもいいと思う。
 そして、きっちりホッチキスを止めるひたぎさんはマジでサドい。
 きっちりとホッチキスの音を聞かせてトラウマ完成(笑)



 んで、「バナナの皮を捨てたら俺は一生お前を許さない!」と委員長に言って猛ダッシュ
 ひたぎを追いかけて
「いいわ、分かった。戦争しましょう」
 やる気満々だ。というか、文房具持ちすぎだ(笑)
「優しさも敵対行為と見なすわよ」
 いちいち台詞が格好いい。



 んで、再生した傷をみせて廃墟へ。
 ここから尾石さん演出前回。
 うーん、ここら辺は好き嫌いが分かれるだろうなぁ。
 哲学さんはシャフト演出に慣れてるから受け入れられるが、ここら辺は必要だったかというと……うーん、難しいな。面白いとは思うが。
>「あなたには二人の妹さんがいるんですってね」
> 家族構成を把握されている!
 のシーンはちょっとなぁ。
 あとパイが潰れる「ソウデモナイ」のシーン。



 んで、メメ登場。
 アニメのメメは格好いいな(笑)
「初めましてお嬢さん。 忍野でぇす」
 やべえ、この忍野はいいなぁ。
 んで、美しき鬼の絞りかす登場。
 忍は可愛いなぁ。
 でも、悲しいかな。化物語では喋らないんだよなぁ。実は忍の声は平野綾らしいが(笑)
 で、戦場ヶ原さんとメメの会話でお話は終了。
>「被害者面が気にくわないっ、つってんだよ、お嬢ちゃん」
 はいいなぁ。
 アニメのメメは思っていた以上によい。



 と思ってたら予告でファイアシスターズ登場(笑)
「かれんだぜ!」
「つきひだよー!」
 とかテンション高いな二人とも(笑) デフォルメキャラが可愛い。
 そして、全然予告しないままに去る妹達。
 うぉぉい、偽物語要素付きかーい!


総括

 学校からメメに会うまでの移動シーンのシャフトシャフトした表現を除けば実によい感じだったと思う。
 特にアバンタイトルはサービスしすぎなくらいサービスしている。傷物語読んでない人にはさっぱりだけどな!!
 あと、エンディングは歌詞とかがきっちりと「ひたぎ」の歌になってていいなぁ。
 彼女は空から落ちてくるヒロインで、星空が彼女の宝物だものなぁ。

 まー、でも物語の壱話としては化物語のスタートは実は弱いんだよなぁ。
 本番は某幼女が浮遊霊になってからだからなぁ(笑)
 ともかく次回も楽しみ。