劇場版アクエリオンを見に行ってきた
知り合いと見に行ってきたので適当に感想を述べていく。
例によってネタバレ全開。
【劇場版・壱発逆転篇】
●あらすじ
いきなり温泉からスタート。女湯の会話と男湯の会話を立ち聞きした司令によるいつも通りの無茶特訓開始。
なんでも花のつぼみを咲かせろと言う特訓。
アクエリオンの操縦者は全員超能力者(エレメント)なので自分たちの能力でなんとか咲かせようとするがなかなか咲かない。
が、アポロが歌い出すと何故か世界の始まりの気分がみんなに伝染。麗花も歌い出す。
と、言った所で敵襲。戦士・両翅さま来襲。
みんな堕天翅と戦いに行くけどアポロだけ花の前で歌い続ける。
で、両翅さまの圧倒的な力によってみんなボコボコにされて死にかけて、バリアに逃げ込む。
が、両翅さまはバリアを突き抜けてアクエリオンごと落下。そして、花園で歌ってたアポロはアクエリオンに押し潰れる。……けどなんか生きてた。
みんなが両翅さまにボコボコにされてもう勝てない、と思った時、麗花が
「一万年と二千年前から愛してる〜」
と歌い出す。
そしたら気絶してたアポロが起きてアクエリオンにワープ。
アポロと麗花とシルヴィアの三人で歌うことによって何故か高次元領域からエネルギーを吸収して破壊されていたアクエリオンが再生。なんか花園の花たちも次々と咲き始める。
ひたすら
「一万年と二千年前から愛してる〜」
と歌い続ける【翅なし】どもに両翅さまも呆然。
取りあえず我に返って攻撃するけど、アクエリオンの拳が巨大化して地面に拳骨で叩きつけられて終了。
これを教訓にしてジェロームも露天風呂で
「一万年と二千年前から愛してる〜きみをしったその日から僕の地獄に音楽は絶えない〜〜〜っと。
いやー、私も早くつぼみを咲かせて不動司令を蹴落とさないとなぁ!!」
とほろ酔い気分で酒を飲みつつ温泉に浸かってるのだが、彼が背もたれにしていた岩は不動司令が超能力で変身していたもので、正体を現した不動司令は全裸で頭だけ花びらのついた変態コスプレで背中に「再見」と文字を光らせて終了。
●感想
テレビ版通りのギャグ満載編だった。というか、不動司令は最高の変態だぜ!!
しかし、両翅さまの猛攻を受けてアポロ以外全滅して「もう終わりなのか……」と全員諦めてたけど、その間ずっとアポロは花園で歌ってるのね。誰か突っ込めよ! 一人明らかに戦ってないよ!! スルーですか!!
というか、歌で世界を救う話はテレビで一回やったじゃないですか監督。リーナの歌声で生命の樹が作られるエピソード私大好きだったんですよ!今更同じテーマでやらなくてもよかったんじゃないですかね?
……と思った。
でも司令が変態だったのでそれはそれで満足した。あと、両翅さまも頑張ってたのでそれでいいと思った。
【劇場版・創星神話篇】
●世界観
もう一つの世界での物語。つまりはパラレルワールド。
こちらの世界では神話型アクエリオンがなく、強攻型が量産されており、全人類の命運を賭けてエレメント達は堕天翅達と戦争の日々を過ごしている。
ギャグなしのシリアスワールド。
ガチで戦争してる。不動司令による無茶訓練とかする間もなく一対一とか甘いことなく大量のケルビム兵VS強攻型アクエリオン軍団の戦争が見れる。
そして、未だ神話型アクエリオンは伝説の存在でしかなく、アポロニアスの転生体は未だ見つけられてない。
●開始五分
「麗花、シルヴィ! お前達は逃げろ!
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「お兄様ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
「シリウスーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
どおぉぉぉぉぉぉぉん
開始五分でシリウス兄さま、散る。
無茶ぁ、しやがって……。
●その後のあらすじ
シリウスの葬式。麗花は毎日セリアンの目の前でアポロニアスが三人目の仲間「スコルピオス」に刺される夢を見る。シルヴィアはスコルピオスの視線でアポロニアスを刺す夢を見る。
弔い合戦開始。何げに活躍しまくるグレン。
アポロが住む森の上空で戦闘が行われる。
森に住むアポロの気配に頭翅が反応。
頭翅の乗ったケルヴィム兵にフルボッコにされる麗花とシルヴィア。
破壊された強攻型から降りた麗花はアポロと遭遇。シルヴィアと共に森を破壊した輩として捕まえられる。しかし、アポロとの触れ合いによって自分達人間が自然を蔑ろにしていたことに気付く。
アポロの気配を察知した頭翅が襲来。アポロの森を焼き尽くし、アポロは怒りと共に覚醒。
湖に沈んでいた古代遺跡から神話型アクエリオンが現れる。そして、アポロは麗花とシルヴィアに「行くぞ、セリアン、スコルピオス! 合体だ!」と叫ぶ。
そしてケルビム兵と戦うが、敗北を喫す。そのままアポロ達三人はディーヴァへ。
スコルピオスは1万年と二千年前に人間が堕天翅に勝ちかけた時に人間を裏切り、アポロニアスを殺したとされるアクエリオン三人目の乗り手。
そして、麗花がセリアンの生まれ変わりであり、シルヴィアはスコルピオスの生まれ変わりではないかと基地で噂が広まり、シルヴィアは孤立する。
そこへ頭翅が思念を飛ばし、シルヴィアに取引を持ちかける。
そんな中、アポロが刺される事件が発生。犯行現場には血の付いたナイフを持つシルヴィアの姿。だが、シルヴィアにはそんな記憶はなく、気付いたらナイフを持って立っていただけ。
自分が本当に裏切り者の生まれ変わりかもしれないと思ったシルヴィアはベクター・ルナ(緑の飛行機)にのって逃亡。
目覚めたアポロに不動司令はいきなり叫び出す。
「一人だけだと点。二人だけだと線。三人揃ってやっと広がりを持つのだ!!」
「……訳わかんねぇ」
傷から回復したアポロはベクター・サン(赤の飛行機)に乗ってシルヴィアを追いかける。
で、なんとかアポロが説得するのだが、そこへ強攻型アクエリオンにのった麗花が現れる。
「騙されちゃダメよ! 裏切り者の生まれ変わりなんだから! セリアンの生まれ変わりの私を信じて!」
と麗花がシルヴィアを殺そうとするがそれを必死で止めるアポロ。それを見て激怒する麗花。
「そんなにその女がいいの!! このセリアンの生まれ変わりの私よりも!!」
逆上した麗花の不幸パワーが暴走して強攻型アクエリオンは高次元領域からエネルギーを吸収して巨大化。あらゆるものを破壊し尽くす化け物になる。
それを後から来たピエールとアポロとシルヴィアで神話型アクエリオンに合体してなんとか暴走を止めようとする。
と、そこに頭翅が現れて微笑む。
「ありがとう、スコルピオス」
と言って麗花の肩を叩く。
「私がスコルピオスだったなんてー!!」
と自己嫌悪に陥って更になんか不幸パワーをまき散らす麗花。そしてケルビム兵達が次々と降臨し、地上を蹂躙。
そんな中、ピエールとかが励まして麗花は復活して、ピエールと乗ってるベクターを交代。
ピエールが強攻型に乗り、頭翅に果敢に挑むも羽の結界に阻まれて攻撃が届かない。
神話型に乗るアポロやシルヴィア、麗花の三人も精神攻撃を受けて動けない。
が、ピエールとつぐみと純は一か八かの決死の覚悟で堕天翅の羽の結界を突破。その一撃を食らわせようという所で音翅に阻まれ、共に爆発。
それに見たアポロ達は精神攻撃を跳ね返し、神話型アクエリオンの真の力を発揮。
最大出力の神話型アクエリオンと頭翅のケルビム兵がぶつかり合い、大地が震え、天地が割れる。
余りにも大きすぎる太陽の翼の力と頭翅の力がぶつかり合い、地球は崩壊していく。
その中で、堕天翅同士の力が共鳴することによって、頭翅は妊娠。
堕天翅の神をその身に宿すものの、何故か神話的に誕生せず。
何故自分の愛が届かない!と頭翅がアクエリオンを見ればアポロとシルヴィアが楽しく共鳴する様をまざまざと見せつけられ、頭翅は発狂。
「そんなにその女がいいのか!!」
頭翅はシルヴィアの左腕を切断するも、アクエリオンに弾き飛ばされる。
しかし気付けばアクエリオンの力が暴走しすぎたために地球はほとんど凍結し、滅びかける。そこで、麗花は気付く。一万年と二千年前もアポロニアスとセリアンの力が余りにも強すぎて暴走して世界そのものを破壊しかけたので仕方なくスコルピオスはアポロニアスを殺したということを。
そして、今回は殺せなかったので、二人を止めることが出来なかったので結果的に世界を滅ぼしてしまったのだということを。またまた不幸なオーラを全身に漲らせて体育座りで落ち込みまくる麗花。滅び行く地球。
そこで、不動司令が、
「人間とは人の間という。ならば人と人の間には何がある!!」
と唐突に叫び出す。
で、アポロ達は人と人の間には地球があることに気付く。
何故アポロニアスがアクエリオンを三つに分けたのかをそこで三人は悟る。二人だけでは世界が閉じてしまう。三人揃ってやっと世界は広がるのである。
三人の力を合わせて創星のパンチを打つも、頭翅に阻まれ、拳が砕け散ってしまう。
しかし、再び三人の力を合わせて創星拳を打つと、壊れた部品一つ一つが拳に変形し、大量の隕石となって凍結した地球をタコ殴りにしていく。
そして、大地が割れ、マグマが脈動し、地球は再び息を吹き返す。
この創星拳の効果はもう一つの世界にも影響を及ぼす。
シルヴィアはピエールとアポロニアスの転生者を探している時に、不意に、アポロという名前が頭に浮かぶ。
「あ、アポロの生まれ変わりなんてどうでもいいんだからね!!」
そして、テレビ版の第一話へ続く……。
●感想
シリウス兄さんの即死ぶりに乾杯。
最初に見た時思わず爆笑しかけた。でも、なんか真面目な空気だったので自重した。
その後、頭翅が妊娠したのにも受けた。
ギャグを一切廃したシリアスな展開が続くのに、不動司令はいつも通りだし、大まじめにギャグをやってるような気もした。
というか、地球をタコ殴りにしても地球が蘇るよりは崩壊する方が先だと思ったのは私だけだろうか。結局決め手はファンネル無限拳だった、て感じ。
まあ、最終的に、麗花はずぅぅっと不幸だったということでよし。