飛ぶのは希望に溢れている……が

 一般に、「飛躍」っていい言葉だと言われる。
 というか「飛ぶ」という言葉を使う言葉は大抵肯定的な意味が多い。それは大体、飛ぶと言う言葉が「何かを越える」とか「間を抜かす」と言う様な意味合いが強く、地道な努力しなくても一足飛びに億万長者になったり、あるいは何年もかかる勉強を飛び級したり、基本的に「一気に状況が好転する」という意味に取られる。人間てのはなかなか怠け者で、努力が大事なのは知ってるけど、出来れば楽をしたいと思っている。だから、「飛」の漢字が使われる言葉はいい意味が多い。
 話を戻すと、「飛躍」もやはりいい意味として使われることが多いが――そうでない場合がある。
 私はかなれの確率で「飛躍」しちゃうタイプの人間なので、多くの場合に置いてそれが不利に働く。

 何が飛躍するのか?

 論理が飛躍するのである。