2006年下半期ライトノベルサイト杯に参加

 せっかくなので、2006年下半期ライトノベルサイト杯に参加しておきます。
 知らない人はこちらを参照あれ
 簡単に言えば、2006年の下半期に発売されたライトノベルでのオススメ小説のランキングを図るという物です。
 では、行ってみましょう。


◇シリーズ部門
化物語(下)

化物語(下) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)

 私が思う、2006年ベスト小説(笑)
 まさにライトノベルの神髄みたいな話。活き活きとしたキャラクターと軽妙な会話。どれもこれもが面白く、楽しい。
 伝奇と萌えは両立できるんだなぁ、と改めて思う。妖怪の考証とかも面白かった。
 西尾維新の集大成。本当に好きで書いてるんだな、と伝わってくる。ひたぎはいい。ひたぎ蕩れ。

 

“文学少女”と繋がれた愚者

“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)

“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)

 化物語がコメディトップなら、こちらはシリアス部門トップといった感じ。
 みんなが好きなのがよく分かる。
 でも、私が主人公なら昔の女が出てきたら即振り向きます。優しい三つ編みの先輩より、嫉妬深いポニーテールの幼なじみの方が好きです。
 出てくる登場キャラの大半が異性に「憎まれたい」「殺されたい」と言ってたりするが、その気持ちはよく分かる。私は憎しみ萌えです。


BLACK BLOOD BROTHERS〈S3〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集

 「短編集」、というよりその前の「BBB6」の方がメイン。BBBはいい。凄くいい。
 というか、あざの耕平先生の作品は大好き。
 とはいえ、展開的にはまだまだ序盤。続きに期待。
 今回唯一のバトル物。取りあえず、ゼルマンがいい。

狼と香辛料〈3〉

狼と香辛料 (3) (電撃文庫)

狼と香辛料 (3) (電撃文庫)

 2006年の人気ライトノベルトップランカー。
 その人気も頷けるヒロインの可愛さ。普段は強いけど、実は弱いメンもあるよーなお姉さんキャラにみんな餓えてるのか。
 でも、ファンタジー+金融というのは普通に面白かった。

とらドラ3!

とらドラ〈3!〉 (電撃文庫)

とらドラ〈3!〉 (電撃文庫)

 もはやSFでもファンタジーでもない、純粋学園ドラマ。でも、ちょっと超能力有り。
 それはそうとして、確かに面白かった。
 3も面白かったが、今回の投票に関係ない4なんか凄く良かった。コメディもいいが、とらドラ4の幽霊の話はとてもよかった。

【06下期ラノベ投票/複数/4062836074】
【06下期ラノベ投票/複数/4757730847】
【06下期ラノベ投票/複数/4829118818】
【06下期ラノベ投票/複数/4840235884】
【06下期ラノベ投票/複数/4840235518】


◇新人・新作部門
○クジラのソラ 01

クジラのソラ 01 (富士見ファンタジア文庫)

クジラのソラ 01 (富士見ファンタジア文庫)

 去年期待の新人。
 というか、琥珀の心臓の時から凄くSFしてて、今回ので前回甘かった構成力がぐっと磨かれ絞られていた。
 その成長率の凄さに嫉妬。
 読んでるとああ、SF読んでるなぁ、と実感できる一品。続きが楽しみ。
 02も面白かった。

【06下期ラノベ投票/単発/4829118627】

◇総評
 バトルものが好きなのに、最近は面白いバトル物がないなぁ、と言う感じ。正確には、私好みのバトルものが。
 でもまぁ、バトル以外でも充分面白い話が充実してるのでそれはそれでいいけれど……。
 そんな話を私が書けばいい……のか?