「ハイパーゼクターの能力」

 以前の考察において、ハイパーフォームに未来へのタイムスリップ能力はない――と結論を下していたが、今週の天道や雑誌の「ハイパーカブトの能力特集!」とか見る限りはそうでもないらしい。
 まあ、未来へのワープは過去へ行くのが早すぎて「−」になるくらい動くのに対し、「0」で動けば未来にいける――と考えればなんとかいけるはず。
 取りあえず、こちらの説明を一度読んでから、下の説明を読んでくだ頂きたい。(他力本願で申し訳ない)
 つまり、通常は「時間平面のt軸」に対して、私達は「+」で動いてる訳です。で、過去に行くなら「−」方向にまでスピードを加速させればよく、未来に行くなら加速度を消失させて「0」にすればコールドスリープの要領で時間移動が可能――という訳です。
 んー、説明が難しいなぁ。
 まあ、限りなく光に近い、しかし、光を超えない程度、あるいは光と等速の速度で動けば未来には行けるでしょう。
 で、光を超えたら過去に行くと。
 とはいえ、一見、光より早く動く方が難しいように思えるが、光速や亜光速よりも「超光速」の方が恐らく簡単だと私は思う。
 ハイパーゼクターは超光速機能があり、そのまま発動させれば暴走して時空の彼方に飛んだり、光速を超えて過去に飛ばされる、の様になるのだろう。つまり、過去に行くだけならばハイパーゼクターの過剰なエネルギー暴走で簡単に行けるが、未来に行くにはそれを完全に制御し、「超光速(ハイパークロックアップ)」でもなく、「弱光速(クロックアップ)」でもなく、完全な「等光速」で移動しなければならない――てことだろう。……文系のSF系小説家志望の発想ではここまでが限界か(汗
 なんにしても、そこら辺が今回ラストの
「いずれ俺はハイパーゼクターを使いこなし、過去と未来を行き来できるようになる」
 と言う事に繋がるのだと思う。
 また、どうやらハイパーゼクターは他のゼクターと同じくある程度自分の意志を持っている様だが、前述の台詞から察するに使い手が以内場合は自力で時空移動は出来なさそうだ。
 ただ、ここで思うのは未来から来たという事は、未来では「ハイパーゼクターを過去に送った天道」がいるはずである。
 いずれ、天道は
「さあ、行け、ハイパーゼクター! 俺と出会ったあの時間、あの場所へ!」
 とかしそうである。私が脚本書くならばラストでラスボスを倒す直前に
「お前を倒すのにもうこいつはいらない」
 とか言って戻すだろうけれど――米村先生ならばきっとこっちの予想を裏切るような使い方をしてくれるはず……!
 まあ、それはそれとして、今からカブトに奪われるためにもう一度ハイパーゼクターを作り始めるゼクトが可哀想だ。
 むしろ、将来的にハイパーゼクターが二つ存在する事にもなりそうである。