走る男の愚かさ
哲学さんはともかく幼稚である。
難しいことをつらつらと考えたり、何かを分析することが好きな癖に――いざ、自分自身が行動を起こすと周りが見えなくなる。
これはずっと昔から持ち続けた私の欠点であり、長所でもある。
何か普通なら「それは無理だろう」と諦めることに挑戦する原動力になるのだが、同時に周りが見えなくなって周囲に迷惑を掛ける結果を引き起こす可能性が多い。
私はいつだってよかれと思って行動しているのだが、思慮足らずから周りに迷惑を掛けてしまう。
全く持って情けない話だ。
いい加減子供じゃないのだから落ち着けばいいのに、落ち着きがない。
単純に、直情径行なのだ。
普段は冷静沈着で周りを観察している癖に、自分のこととなるとこうも落ち着きがないのは昔から不思議だと思っていた。
このアクティブさは自分にとっては面白おかしい特徴なのだが、巻き込まれる周囲にとってははた迷惑な話しだ。
私の小説が大賞に送っても最後まで残らないのはそこら辺の思慮の足りなさが原因だろう。
でもまぁ、私の直情径行なところを抑えてしまうと創作活動の情熱まで消えかねないからコントロールは難しい所。
しかし、自戒すべきだろう。
ああ、全く自分はなんでこんなに直情径行なのか。