<進化するWEB>

 私はWWWが普及するほぼ最初期……黎明期からネットに触れて、自分でHPを運営していた。
 そんなこんなでWEBページの作成に関する歴史や方法論にはそれなりに造詣が深い方だ。
 とはいえ、最近は手抜きばかりが目立ったために余り最近の技術革新に触れていなかったのだが、ガイア・フラグメンツのコンテンツの立ち上げのために色々と苦心した為、再び最近の技術に触れる事になった。
 ちなみに、さっきから一度もホームページと書かないのは、この名称が俗称だから。正式には「WEBページ」もしくは「コンテンツ」と呼ぶのが正しい。「ホームページ」とは元来WEBブラウザを最初に立ち上げた時に表示されるページの事なのである。IEを右クリックして「インターネットオプション」を開けば「ホーム ページ」を設定すると出る。スペースを入れてる辺りが日本マイクロソフト一流の区別。でも、それは頭の硬い連中だけの決まり事で、今じゃ日本人なら誰でも「詳しくは番組のホームページで!!」てテレビで耳にするくらいにホームページなんて言葉が定着している。

 だが、それに反逆する!

 そもそも、WEBページは「HTML」によって書かれていた。
 「はいぱーてきすとまーくあっぷらんぐうぇーじ」ってヤツである。実は、ホントは「らんげーじ」って呼んだ方がいいのだが。
 それはともかく、これはただただ簡易なスクリプトでWEBページを修飾し、表現するとても完成された言語<らんぐうぇーじ>である。
 とはいえ、これだけでは表現の幅が足りない。双方向性<いんたらくてぃう゛ぃてぃ>がない。それを解決するために「CGI」や「JAVA」「JavaScript」などが考案された。ああ、どれもこれも私は一通りやった。
 おかげでネットゲームのシミュレーターをJavaScriptで組むくらいの技術は蓄積されたし、CGIを好き勝手に弄くって改造するくらいのスキルも手に入れた。
 しかし、W3Cは表現の幅を増やすために新たに「CSS」を提案した。いわゆる「かすけーてぃんぐすたいるすぃーと」である。ホントは「しーと」と呼ぶべきなので「すたいるしーと」と読み直す。そこは反逆しない。
 この「CSS」はどういうものかというと、コレ単体では何も出来ないもので、HTMLの拡張言語なのである。これにはHTMLの修飾方法だけを書き込む事が出来る。情報はほぼ書き込めない。
 だから、「HTML」に「情報(でーた)」を書き、その「表示方法(すたいるorでざいん)」を「CSS」に書くのである。
 こうして「HTML+CSS」は誕生した。
 これによって何が分かるか。
 一定の書式の従って「HTMLデータ」を用意しておけば、「CSS」を変えるだけでスタイルが簡単に変えられるようになったのである。壁紙や文字色、背景色、フォント、フォントサイズ、文字幅、行幅、リスト形式、表形式など自在である。
 これの利点はCSSを別ファイルに置く事によってWEBページ全体のデザインを統一し、また、切り替えを簡単に行えるようになった事だ。HTMLを更新する際も、デザインは更新せず、あくまで内容だけを書き換えればいいのである。
 これによってあれほど流行っていたフレームと言う概念は一気に廃れていく。
 そこへ新たにやってきたのが「XML」を元に作られた「XHTML」である。つまりは「えくてんしぶるはいぱーてきすとまーくあっぷらんぐうぇーじ」である。
 これは従来のHTMLをより機能的に拡張したのであるが、その違いは普通に使う分には余り感じられない。簡単に差分をまとめれば以下の通り。

●終了タグ省略禁止。
●単体のタグの末には「/」を入れる。
●タグに大文字禁止。
●「"」や「'」の省略禁止。
●修飾タグの撤廃。

 と言う感じである。
 つまり、HTMLから修飾要素を撤廃してよりデータのみを扱うようにしたのである。
 XHTMLにはあくまで文字の羅列だけを載せ、それをどう表記するかは全部CSSに書け、と言う事である。
 データと表示方法の完全な分離である。
 なんでこんな事になったかというとHTMLが複雑になりすぎたせいで携帯電話など他のアプリケーションとの互換性が低下したため、シンプルに統一を企画してやり直そうとしたのである。
 テレビがアナログ放送からデジタル放送に映る様なものである。
 こうして、CSS+XHTML化が進んでいくのだが、これがどうにもくせ者で、殆どの解説書は未だにHTMLの解説書が書店を出回っており、逆にXHTMLの専門書は探すのが面倒、下手すれば困難な感じである。
 そして、これが更に技術革新されることによって、「RSS」が登場する。
 これがまた複雑で、「RSS1.0」は「あーるでぃーえふ・さいと・さまりー」で、「RSS1.1」は「りあるしんぷるしんでぃけーしょん」である。
 これの解説書を書店で探すと中小書店ではまず見つからない。あっても歴史的経緯を書いたものがほとんどで、それがどういう形式で書くものなのか書かれてるものはほぼ皆無だ。
 「RSS」は「XHTML」と同じく「XML」の一種だ。
 そもそもが、「HTML」自体が「SGML」の一種だったのだが、その「SGML」が改良したのが「XML」なのだ。
 つまりはこう

●「SGML」をWEB用にしたものが「HTML」
      ↓バージョンアップ
●「XML」をWEB用にしたものが「XHTML」「RSS

 元ネタの「SGML」がバージョンアップしたから「HTML」も「XHTML」になりましょう、と言う事である。野球に例えるとこう。

●「ダイエー」の野球チームが「ダイエーホークス
      ↓移転
●「ソフトバンク」の野球チームが「ソフトバンクホークス

 まあ、ソフトバンクダイエーが変わった訳ではないが。
 なんにしても、「HTML」と「XHTML」の差はそんなもんである。親会社が変わったせいでユニフォームが違うものだ。でも選手は同じ。
 まあそれはともかくとして、「RSS」も「XML」で書かれてるので内容はあまり「XHTML」と基本的には変わりない。
 しかし、この「RSS」はウェブの内容(データ)や表現方法(スタイル)を書くものではない。あくまで「更新情報」を書くものである。
 これを設ける事によってWEBの状況は私的には大分一変したと感じた。
 爆発的にブログが増え、サイトのデザインもそれに特化されたものが増えたように思う。
 「mixi」もそうだ。
 「RSS」の利点は更新されたらその内容と小見出しがざっと作られる事にある。
 それを参照する事によってどこがどう変わったか、更新されているかが簡単に分かるようになるのだ。
 「mixi」でいうと、「マイミクシィ最新日記」「日記コメント履歴」「コミュニティ最新書き込み」の欄である。
 更に、サイトのサイドには「最新のコメント」の一覧が見れたり、「各月の日記」と一覧が次々と増加されていく。
 これにより、デザインはほぼ固定で「内容」を書くだけで全てのWEBページの更新が出来るようになったのだ。
 その為、HTMLやXHTMLを知らなくてもブログが創れるようになった。
 しかし、そのせいで昔みたいに一から手書きでWEBページを創る事が大分面倒になった。
 いや、昔通りにHTMLを創る事は非常に簡単だ。
 だが、ブログ規格のものをつくるのが面倒なのである。むしろ、ある一定以上の技術を持たない人は創れないものになった。たいていの人はブログレンタルであり、おりじなるブログを創る人なんてほぼ存在しないのである。
 ブログ形式はとても便利だが、欠点もある。
 時系列順に全てが並ぶので過去記事がHTML文書に比べれば参照されにくくなるし、フレームのように常にメニューバーがつきまとうデザインになってしまう。
 そこを打開すべく、RSSを使いつつ、何かいいデザイン案はないモノか、と色々と案を巡らしているのだが、多分一番の弊害はメニューバーに表示される「カレンダー」だと思う。これのせいで全てが日記臭くなる。ブログは日記なので問題ないが、ブログ形式のWEBページを構築するには邪魔でしかない。
 なおかつ、ブログ形式はカテゴライズが甘いと思う。
 カテゴライズが一階層しかない。
 多段階層でかつ、それぞれを統括する中間管理カテゴリを作ればいいのである。
 簡単に言うと下記の通り。

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     ┗4月30日の日記

 まあ、ただこれだけのことである。
 現状のレンタルブログでも実現可能ではあるが、プチプログラマー的な側面のある私はこれをソースからガリガリと書いて自己流に構築したいのである。
 これに一番近いのは「wiki」形式。というか、そもそもが「wiki」形式が転じたのがブログっぽいのだから、形としては先祖返りになるのだろうが、wikiでも、記事の内容は全部同一フォルダで格納されるのが気にくわない。カテゴリ毎に別フォルダに入れつつ、やってみたい。
 が、小説を発表するWEBページのためにそこまでやるヒマがあったらとっとと小説を書くべきである。