私とライトノベル

 私がライトノベルに出会ったのは阪神大震災のあった1995年。
 その当時、私は明石市から、神戸市にある私立中学に通っていた。
 震災のあった二ヶ月後に中学受験をし、神戸の中学に受かったのだから、その時は確か中学一年生である。
 ああ、年齢がバレる。
 その頃の私は新潮文庫しか読まないぷち文学少年もどきだったが、書店で時々見かけるマンガタッチの文庫が妙に気になり、6月頃についに小遣いをはたいてスレイヤーズの既刊を全巻購入。
 更に、同じ黄色い背表紙の小説――魔術士オーフェンが気になり、夏休みのうちにこれも既刊を全巻購入した。
 中学二年の夏はまさにライトノベル開眼の時だった。
 新刊はまだかまだかと思っているうちにスレイヤーズの「ソラリアの謀略」が10月に発売。発売予定日に店に行ったら置いてなくて、何軒も回ったが見つからず、発売日が20日から25日に変更されたと知らされ愕然としたモノである。
 何にせよ、1995年は「スレイヤーズ」と「オーフェン」だけを買っていた。
 他にも富士見ファンタジア文庫の本が気になっていたが、買う金がなかったので、その時は手を出さなかった。
 そして、そのスレイヤーズオーフェンが連載されているという雑誌がある事が文庫に挟んである広告に書いてあったので、小遣いを色々やりくりしつつ、ドラゴンマガジン1996年1月号を購入。以後、高校卒業するまで毎月ドラゴンマガジンを買い続ける事になる。
 その当時、ラノベのコーナーには富士見ファンタジア文庫スニーカー文庫電撃文庫が並んでおり、私は主に「ファンタジア文庫」と「スニーカー文庫」だけを買っていた。電撃はなんとなく毛色が違う感じがして手を出さなかった。が、「ブギーポップ」の登場によりついに電撃に手を出し、なんのかんので色んなライトノベルを読みあさるようになった。
 そして、ドラゴンマガジン経由でTRPGにはまり、そこからTCG「モンスターコレクション」にはまる。
 そこからしばらく私はTCG漬けな日々を送る事になる。
 その関係で、私は「メックウォーリア」の挿絵を描いてたり、「モンスターコレクション」のカードイラストを書いていた「るりあ046」先生の大ファンである。つっても、私が最後にるりあ先生の絵を見たのは富士見ファンタジア文庫の「進め!双角小隊」くらいだが。
 ……あれ、アマゾンにもるりあ046先生の名前が書いてないし、Wikipeidaのるりあ046先生の著作リストにもない。
 まあ、ぱっとしないシリーズだったからなぁ。

 それはそれとして、そんな「るりあ046」先生のはてなのページを見ていたらなにやらライトノベル論についてあーだこーだ言い合う展開に。
 なにやらオタクブームの主軸の変遷をみんなで探り合っているようである。